1st Story 「 事件は14年前!?」

 

プロローグ・・・14年前大阪府下で連続銀行強盗が発生した。その目撃者も多数が殺されてしまい、
凶悪な犯行として人々の記憶に焼きつき離れなかった。
しかし、その時効がもう間近に迫っていた。そんな時、やっと小五郎と英理が寄りを戻しつつあった。
そこである夏休みに、大阪へ毛利家一行が向かっていた。
久し振りに、大阪へ遊びに呼ばれた為である。もちろん、コナン(工藤新一)も付いて来ていた。

(新大阪駅)一人の少女がポニーテールの髪をたなびかせながら時計を見ている。  

   和葉:そろそろかな〜??(たしか、13時43分着やから・・・。)  

すると、駅構内から一つのグループが出てくる。少女は、それを見つけ駆け寄る。  

   和葉:ら〜〜んちゃん・・・。  

明るくそう呼んだのは西の高校生探偵・服部平次の幼馴染の遠山和葉である。今回、和葉はすすんで接待役を
買って出たのである。  

   和葉:久し振りやな〜。(相変わらず可愛ええな〜・・・。)
   蘭 :ほんとね〜。でも、いいの??大滝さんに迎えになんか来てもらったりして・・・。
     (刑事さんなのにいいのかな〜・・・??)  

そう答えたのは、東京から大阪へはるばる遊びに来た東の高校生探偵・工藤新一の幼馴染の毛利蘭であった。      

   和葉:ええねんて・・・。お父ちゃんもええゆうてたし・・・。                                                                             コナン:ねぇ、平次兄ちゃんは??今日は来てないの??  

不思議そうに聞くこの小学生・江戸川コナンこそ、東の高校生探偵・工藤新一である。ある事件によってこの姿になっているのだ。
もちろん、仮の姿であるが、蘭を始め多くの人はこれを知らない・・・。  

   和葉:ん??平次やったら多分府警本部やと思うけど・・・??
      (ホンマにあのアホっ、何処行ったんやろ〜・・・??)
 
 小五郎:なんだ〜また事件か〜??この毛利小五郎に解けない謎はないのだ・・・。な〜はははっ(高笑)。  

そう言うのは、コナンの推理のお陰で迷探偵から名探偵になった毛利小五郎である。もちろん、蘭の父親と言うこと
は言うまでもない。  

  コナン:なはは・・・。。(苦笑)実際は、俺が解いてんだよ・・・。
      (正にその通りである。しかし、それを知る人は少ない。)
   英理:いい所じゃない、大阪も・・・。思ったよりも綺麗みたいだし・・・。  

こちらは、珍しく一緒に来た妃英理である。本職は、弁護士。小五郎の妻・蘭にっとては母親である。

   蘭 :でしょ〜??だから、誘ったのよ〜・・・。
  
 大滝:すんまへん、えらい遅ぉなりました。  

大柄なこの人は、大阪府警本部勤務の大滝警部である。平次や和葉とも仲が良い刑事の一人である。  

  小五郎:おお、大滝警部・・・。わざわざすいませんな・・・。                                                                             大滝:いえいえ。こちらこそほんまによー遠路来られました・・・。ささっ、荷物はトランクに入れはって・・・。
      (トランクを開ける。)
 
 小五郎:ほんとにすいませんな・・・。
   
大滝:いえいえ、毛利はんらを送るんも仕事ですから・・・。
   和葉:なぁ〜・・・大滝はん。平次はどないしたん??本部に居るって聞いてんけど??
      (事件やったら報告来てるやろ・・・。)
   大滝:平ちゃんやったら、事件とかゆうて本部からえらい急いで出て行きはりましたで・・・。
 
 コナン:相変わらず、忙しい奴だな・・・。(事件かァ〜・・・羨ましいなァ〜・・・。)  

(大阪府警本部内本部長室)  

   遠山:もォすぐこれも時効やな・・・。しかし、その犯人はまだ逮捕出来てへん・・。

束ねられた捜査資料をめくって、本部長に説明しているのは、刑事部長の遠山である。和葉の父親でもある。

   平蔵:まだ一週間あるが、間に合うかぎりぎりやな・・・。どや、その間に捕まえること出来へんか??
      (鋭い目つきで、資料を確認する。)

説明を受ける大阪府警本部長・服部平蔵は、服部平次の父親でもある。14年前の事件を親友であり刑事部長の
遠山と相談していたのである。

   遠山:やってみな分からへん。せやけど、証拠が少ない上に目撃者もほとんど殺されてしもて厄介な事件
       やな・・・ほんまに・・・。
  
 平蔵:とにかく、最新の写真で手配させろや・・・。それが、最後のカケや・・・。
   遠山:ああ、分かってる・・・。最後まであきらめんのがお前のええとこやな・・・。

(服部宅)

   静華:これはこれは、毛利さん。お久し振りですな〜・・・。  

しっくりとした和風の家の前で、コナン達を迎えたのは、平蔵の妻であり、平次の母親の静華である。
和服が似会う美人である。  

  小五郎:いや〜・・・静華さんも何時見てもお美しい・・・。    

美人の前で人が変わるのが小五郎の悪い癖である。それほど美人なのである。  

   英理:初めまして、妃英理と申します。                                                                                        静華:もしかして、法曹界のクイーンの妃弁護士さん??    

英理の偉人ぶりは大阪まで伝わっている。凄いことである。  

   英理:そんなことないですわ。でも一応・・・。
   和葉:なぁ〜、おばちゃん。平次、何時帰って来るかゆうてなかった??
      (さすがに居らんと寂しいなァ〜・・・。)                                          
   静華:さぁねぇ〜・・・。あ、そや。和葉ちゃんこの花柄の浴衣、あげるわァ〜・・・。
       もぉー、サイズが合わないんや。
   和葉:わ〜有り難う。今日の祭りに着て行こ・・・。結構、面白いみたいやし・・・。
   蘭 :えっ、今日、お祭りなの??(そっか、そう言う時期だもんね・・・。)
   和葉:うん、そやねん。蘭ちゃんも行くやろ??コナン君も・・・。
   蘭 :行く行く〜。コナン君も行くでしょ??
  コナン:う、うん・・・。(これじゃあガキ扱いだな。)                                                                                 小五郎:私は、本部長や遠山さん達と久し振りに、飲みたいですなぁ〜・・・。                              

以下、続く・・・(予定)  

−次回予告−                                                                                                 祭りの帰り、和葉がある事件を目撃してしまう。   その事を、知らせようとする和葉の努力も、犯人達に悪影響を
及ぼしてしまう。   その悪影響とは・・・??  

 


−作者の感想−

ようやく、出来たんや〜・・・。どや??ちょっと細かいけど堪忍しったってや。
なんやかんやゆうても、初めての小説やから大分、難儀したんや。キャラの口調が違ぉーても堪忍や。
ほな、続き待っててや、読者の諸君・・・。(服部平次風にしました。)  

Presented by Kazuha To-yama From Osaka 読んでくれた読者の皆様へ・・・。
この小説の感想を募集中なんよ。批判・苦情・文句・感想・意見などなどを募集中〜。
      アド: sasacchi@m3.kcn.ne.jp   まで    

はじめてコナン小説を頂きました。ピース様ホントにありがとうございます。
まだプロローグだからこれから先の展開がとっても楽しみ♪
それにしても多数の登場人物に驚き(笑)今後とも宜しくお願いしますね    by 流香


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