事件発生?!

                                              by,ruka

 

 ―工藤邸―

   「今日はホント良く遊んだわね」

   「映画もなかなか面白かったですしね」

   「本当だよ、隣に座ってる蘭ちゃん見てんのが可笑しくてさ」

   「えっ・・・・あたし、そんな面白いことなんてしてないわよ!?」

   「そーか?俺ンとこまで聞こえてきたぜ?蘭がクスクス笑ってる声とか・・・・」

   「もっ・・・・もぉ・・・・(苦笑)」

   「っと、みんな紅茶でいいよな?」

   「あっ、新一あたしがやるわよ」

   「いいから座ってろって」

 今日は新一・快斗くん・白馬さんとあたし、4人のメンバーで一日中遊んで遅くなったこともあり、新一の家に

 泊まることになった。

 そう、こんな平和な状況で事件が起こるなんて事も知らずに・・・・。

 

 みんなでお茶しながら話したり騒いだりしてるうちに、時計は1時半近くを指している。

   「白馬風呂入ってこいよ」

   「僕が最初に入っちゃっていいんですか?」

   「俺明日入るし・・・・蘭もだろ?」

   「あっ、うん」

   「じゃ、先に入ってきますよ」

 そう言ってお風呂に入りに行った白馬さん。

 残されたあたし達は、また話しに盛り上がってた。

 時計は2時過ぎを指そうとしたとき、眠そうに目をこすって席を立つ新一。

   「俺、そろそろ限界かも・・・・先に寝るよ」

   「そうよね、もぉこんな時間だし・・・・新一運転してたんだもん疲れてるわよね」

 白馬さんがお風呂から出てきたのと入れ違いで新一は自分の寝室へと入っていった。

   「工藤君は寝たんですか?」

   「うん、限界だったみたい(笑)」

   「じゃ、俺も風呂に入ってこようかな」

 そう言って部屋を出て行く快斗くん。

   「私は外しますから、着がえてください」

   「あっ・・・・ごめんね、ありがと」

 あたしの行動を察して、部屋から出て行く白馬さんの姿を見送ると、あたしは着がえ始めたその時・・・・・。

 

 

 

 

“ガラッ”

 

 

 

 

   「えっ・・・・?」

 顔を上げた瞬間・・・・この空間の時は一瞬止まったカンジだった。

 

 

   「あ゛・・・・・・・・・悪ぃ・・・・・・コンタクトを・・・・・・」

   「きゃっーーーーーーーー!!」

 

 

 

 ドアを開けてそこに立っていたのは、たまたまコンタクトのケースを取りに戻ってきた快斗くんだった。

 

   「何があったんですっ!?」

 

 あたしの声に入ってきた白馬さん。

 2人の様子を見て状況を理解したらしく、そのまま快斗くんを連れて部屋から出て行ったんだけど・・・・。

   「だから、知らなかったんだよ。着がえてるなんて・・・・ただ、コンタクトのケースを取りに行っただけで・・・・」

   「本当は確信犯なんじゃ?」

   「んなわけねーだろっ」

   「まぁ・・・・工藤くんに見られなかったのがまだ救われたってところですかね」

   「あぁ・・・・そーだな」

 廊下から聞こえてくる2人の会話が妙におかしかったりして。

 事件なんて程でもないけど・・・・まっ、エピソードの一つよね(笑)

 

 

                                                  おしまい

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